愛犬が自力で立てなくなったらひとりでの介護は難しいと思った話し

愛犬が自力で立てなくなったら一人での介護は難しいと感じた話し おひとり様と老犬の暮らし
FUKUMON
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17歳1か月で虹の橋を渡ったトイプードルのもん。もんが自力で立てなくなってから、ひとりで老犬と向き合うのは難しいと思ったお話しです。

認知機能低下の症状は16歳頃から

「もん」の認知機能低下の症状は16歳頃に現れ始めました。隙間に入り込む、トイレが認識できなくなるといった症状はほぼ同時に起こりました。

我が家はワンオペで、「もん」はお留守番の時間が長い子でした。もしかしたら私が気付いてあげれなかっただけで、もっと早くから老いの症状は出ていたかもしれません。

私が明らかにおかしいと気付いたのは、隙間に入り込んだまま眠ってしまっている「もん」を続けて見た時でした。隙間に入り込んでしまって後ろに戻れなくなる症状は、認知機能の低下と調べ、隙間という隙間を段ボールなどで塞いで対応しました。それでも長い時間お留守番をさせているので飼い主としては気が気じゃありません。

愛犬のために家の中はフリーで過ごさせていましたが、飼い主の仕事の繁忙期のタイミングで八角形のケージを購入してサークルの中で過ごさせるようにしました。

愛犬が老犬となり過ごさせた八角形のサークル

八角形の中のトイレマットのサイズが合っていないのが気になりますが(-_-;)。こちらのサークルの紹介は別記事で書いていますので参考にしてください。

サークルを活用することで障害物などの心配がなくなりました。「もん」にとっては、もしかしたら少し窮屈な生活だったかもしれませんが、犬と飼い主が安心して暮らすためにはサークルは必要なものだったと思っています。

3回目の痙攣の後、自力で立ち上がることができなくなる

「もん」が初めて痙攣を起こしたのは、16歳11か月の時でした。お正月三が日の最終日。あまりに突然のことでものすごく動揺しました。

次の日がちょうど動物病院付属のトリミングの日だったので、朝一で電話をして前日の状況を説明。すると様子を見ながらトリミングしましょうといこうことで病院に預けました。

特に痙攣のような症状もなく、無事にトリミングもしていただけてほっと一安心。痙攣自体は老犬になると起こりやすくなるので3回くらい続いたら病院に来てくださいという説明。

今思えば、この時血液検査をしていればもっと「もん」の症状を穏やかにできたかもしれないと後悔していますが、この時は病院の先生の説明に安堵し、しばらく穏やかな毎日が続きました。

2回目の痙攣は最初の痙攣から1か月後、3回目は2回目の痙攣から2週間後に起きました。ちなみに3回ともうんちをしようと力んでよろけた時に起こっています。なるべくうんちの時は側にいようと思っていましたが、どうしてもタイミングが合わなかった時によろけさせてしまうんですよね、、、。

3回目の痙攣の後、すぐに病院に連れて行きてんかんの注射を打つことになりました。「痙攣=てんかん」という判断。この時も血液検査はしていませんでした。

この3回目の痙攣から「もん」は自力で立ち上がることができなくなりました。

24時間の泣き叫びがはじまる

自力で立ち上がれないのですから、「もん」は怖くて怖くてしかたなかったと思います。でもこの時の私には理解してあげることができなかった。

4回目の痙攣は3回目の痙攣の次の日の夜中2時頃でしたが、とにかく夜中中ずっと泣き叫び、サークルの中をぐるぐると興奮して歩きまわっていました。

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この時救急病院に電話をしていますが、年齢が17歳であるということと痙攣自体は数分で治まっていたので緊急性はないという説明を受けています。

サークルの中で一緒に「もん」と過ごしましたが、外が明るくなり始めたのを感じてほっとしたのを覚えています。この時こそ、ひとりで「もん」をフォローできるのかどうか怖くなったことはありません。

それからは、おしっこやうんち、どこか痛いのか、とにかく1~2時間おきに泣くようになりました。

だいたいがおしっこの時でしたが、シャワーを浴びるのも近くに買い物に行くのも難しくなり、とにかくただひたすら「もん」の側にいました。

愛犬が倒れてからは一緒にサークルで過ごすことが多くなりました

ひとりでは限界を感じた愛犬の介護の時間

私の場合、一緒にいれる時間を作れるような状況になっていたので飼い犬が泣いた時にすぐに対応できましたが、仕事をしている状況ではもっと限界を感じていたと思います。

「もん」が寝ている時間に合わせて寝るようにしていても、ぐっすり寝れることはなくなります。

特に夜から朝方にかけては緊張の連続で、誰かに頼りたくても頼れない、自分がしっかりしなきゃ!と何度も自分に言い聞かせていました。

「もん」は最終的に腎不全のステージ3の診断を受けましたが、その診断をいただいたのはセカンドオピニオンの病院です。いつも通っていた病院で4回目の痙攣の後自分から血液検査をお願いし、腎臓の状態がかなり悪いことが分かりました。入院を希望しましたが、夜泣きが激しい子は受け入れが難しいということで毎日通院の点滴をしていました。

日に日に状態が悪化していく「もん」を見ながら、最後の最後かけこんだ病院で3日間入院しましたが、退院の翌日に虹の橋を渡りました。

ひとりでも愛犬を看取れる準備をする大切さ

「もん」を失った後に、冷静にいろいろ調べて、自分の行動の未熟さを痛感しました。もっと早く検査していれば、もっと早く違う病院にいっていれば、なにより泣くことはしかたのないことと、もっとおおらかな気持ちで対応出来ていれば、、、。

そして、ひとりで抱え込まずにもっと相談できる場所をみつければ良かったとも思いました。

今は老犬ホームや病院によっては深夜でも受け入れてくるところもあります。いろいろな方の発信で愛犬に近い症状の子のケアで学ぶこともあります。

「もん」にとって、頼れるのは自分だけ。

最後の最後、我が家で旅立った愛犬「もん」が教えてくれたこと。元気なうちには分からない老犬や病気になった時の飼い主としての対応を、もっともっと早くから考えておくべきだったと思っています。

愛犬もんに想う気持ち

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