
我が家の愛犬、トイプードルの「もん」は17歳と1か月で虹の橋を渡りました。「もん」に認知機能低下の症状が出たのは16歳の頃。およそ1年、しっかり「老犬」と認識しての生活になります。私は仕事が忙しく留守番が多い愛犬であり、老犬でもある「もん」のために買って良かったと思うアイテムをまとめています。
認知機能低下の症状は、隙間に入り込むようになる
最初に認識した認知機能低下の症状は、「隙間に入り込むようになる」でした。
それ以前にも、呼んでも反応が遅くなるなど。なんとなくおじいちゃん犬になってきているのかな、と思うものはありました。でも、隙間に入る行動は、お留守番の時間が長い犬にとってとても危険です。
我が家の「もん」は、小さい頃こそ粗相もありましたが、成長してからは一度もトイレを間違えたことがありません。家の中は自由に行動させていましたが、怪我などをすることもなく10年以上過ごしていました。
ある日家から帰って、「もん」の名前を呼んでも反応がなく、ベッドの上にもいない。台所にもいない。閉まっているトイレやお風呂も念のため見ましたが居ない。
と、思ったらなんと冷蔵庫と流し台の間の奥に居ました。15cmほどの隙間があるのですが、その奥に入り込んで、後ろに戻ることができずそのまま寝てしまっていました。
恐らく隙間から出れなくなった時は泣いて私を呼んでいたと思います。そして、疲れて寝てしまったのだとお思います。


寝室との間に柵を設置
この日を境に、「もん」は帰るたびに新しい隙間を見つけては入り込むようになりました。目につく隙間には重い段ボールを置いて入れないようにするの繰り返し。台所中が段ボールだらけになりましたね(笑)
寝室はフラットな状態で、特に危険な隙間はなかったのですが何が起こるか分からないため柵を置くようにしました。

ちなみに画像が残っていなかったのですが、↑上の写真はただ置くだけのタイプの柵です。愛犬が若い頃はこの柵でも良かったのですが、老犬にはやわらかい突っ張り棒の方が安心です。

私は朝急いで会社に行った時に、重しを乗せ忘れたり反対向きに置いて結局柵の意味をなさない、という失敗をしています(-_-;)
八角形のサークルで過ごさせることに
他の方の老犬との暮らしの発信なども参考に、飼い主の仕事の繁忙期を迎えるタイミングで八角形のサークルを購入しました。繁忙期は深夜0時過ぎの帰宅が続く飼い主。なるべく限られた空間の中で過ごさせる方が安全だと思ったからです。

八角形のサークルはなんどか買い替えました。形状によっては、破れが早かったためです。側面の1面1面がなるべく長方形の形に近い方が破れもなく長く持ちました。
↓下の画像のように、側面の下が「U」の形のものは下の部分が破れやすいものが多かったです。どうしても突進しながら回るようになってしまったのも理由だと思います。

サークルに入れてから、ぐるぐる回る症状も出始めていたことに気付いたのですが、結果として安全に回りやすいという点からも購入して良かったと思っています。
八角形サークルの難点
八角形サークルの難点は、「八角形」用のトイレマットがないということです。もしかしたら今後出てくるのかもしれません。私が購入した時は、サークルにちょうど合う丸いトイレシートは90cmタイプのみでした。
我が家は114cmのサークルを愛用していました。90cmのトイレマットの次のサイズは120cm。サイズが微妙に合わずに少し折りたたまないといけなくなります。
最終的にはオムツを履かせて、厚いマットの上に寝かせるようになりましたが、購入当初はこのトイレマットのサイズの違和感に悩みました。
\我が家で使っていた八角形サークル/
\円形トイレマット/
子供用のプールも活用できます
他の方の発信も見て、よく使われいたのが子供用のプールです。高さが30cmほどなので留守番時間が長い我が家はやや不安があり断念しましたが、私が家に居れるようになってからは子供用プールも買えばよかったなと思っています。
アウトドア用のサークルは逆に高さがあるので、中に入る時にまたぐのが一苦労です(-_-;)
また、視界も低いプールの方が見やすかったと思っています。
着せやすい背中開きの洋服
老犬になると、関節が弱くなるような気がします。また認知機能の低下が進んでくるとじっとしていられないというか、常にぐるぐる回っているような時もあります。
そこで活躍したのが背中ボタンの洋服です。

気付いたらほぼ全部背中開きになっていました(笑)
動いていてもさっと前足を入れて背中でボタンを留めるだけなのでとても簡単に、犬に負担をかけることもなく着せられると思います。
ちなみに写真の洋服は色違いで持ってまして、最期まで着せていたもの。これだけは処分出来ませんでしたね、、、。今も大切に取ってあります
\たくさん活躍した背中開きの洋服/
大きめのキャリーバック
愛犬の「もん」が倒れて立ち上がることも出来なくなった時、初めて持っているキャリーバックにいれることができないことに気付きました。
普通に伏せが出来る状態であれば余裕で入る縦長のキャリーバックは、横向きになっている犬をそのままいれることはできないからです。
ひとりになってから、キャリーバック自体使うことがほとんどなかったので完全に予想外の出来ことでした。
タクシーの後部座席にスムーズに入れられるのは60cm×40cmサイズ
その上私は車を持っていないので、最初に病院に駆け込んだ時はタクシーを呼んで、IKEAの大きなバッグの中にハーフ毛布を敷いて、その上に「もん」を寝かせて連れて行きました。
タクシーの中でも泣き叫んでいて、今でも思い出すと飼い主の準備の甘さ、認識の甘さを思い出してしまい辛いのですが、こういう時、ひとりだからこそ、しっかりしないと!と自分に言い聞かせていました。

このキャリーバックは、足を伸ばした状態で横向きになっていても、そのまま横の入り口から入れることができます。入り口部分と上部がメッシュで風を感じることもできるので、最後散歩をする時にも使いました。
60cm×40cmのサイズで、ちょうどタクシーの後部座席に入ります。もう少し大きくいと座席からははみ出すサイズ感です。
今はペット用のタクシーなどもありますが、普通のタクシーでも受け入れてくれました。ただし、電話で呼ぶと別途500円かかりましたので、もしタクシーを使われる方はそのご認識を。
\最後まで活躍したキャリーバック/

愛犬が若いうちは何も感じることがなくても普段通りの日常が積み重なりますが、老犬になると日常は一変しました。
そういう日が来るという認識をしっかり持っていないと、一人での犬の介護は大変な時も多いです。愛犬を守れるのは自分!事前に老犬になってからの生活も考えてアイテムを揃えていくのもいいかもしれないですね。
私は何も出来ていなかったので、たくさん後悔が残っています。
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